第1章:武器と防具においては、三節棍などの新しい武器、成長する植物の鎧などの新しい鎧、石器時代や中世など文明レベルに応じた武器や鎧のガイドが書かれています。
第2章:冒険用具では、各種の冒険用具から交易品、エルフの酒といった嗜好品がずらりとならび、実用性と品物を通じた世界の表現を両立させています。第3章:乗り物においては、各種船舶、馬車、グライダーや飛行船といった乗り物のデータと各種ルールが示され、乗り物をキャンペーンでどう活用するかのアイディアが書かれています。
第4章:雇い人とクリーチャーにおいては、冒険中に様々な人を雇う場合のルールや指針、注意点が書かれています。乗騎についても同様に、乗騎の特徴、調教するための注意、難易度、販売価格などのルールとどのようにそれらがゲーム世界で用いられるかが書かれています。乗り手に懐いたラスト・モンスターに騎乗する非金属装備のドワーフ部隊などはわくわくする記述です。第5章:魔法のアイテム、第6章:特殊な魔法のアイテム、では、新しい魔法のアイテム、能力、呪われた魔法のアイテム、アーティーファクトが紹介され、付録にはゲーム中に用いるための新しい宝物表が記載されています。
単に強力なアイテムというだけでなく、アイテムを通して世界が見え、それが冒険の切っ掛けやネタになるという点がD&Dらしさであり、D&Dのサプリメントの魅力だと感じました。
プレイヤーにとっても、ダンジョンマスターにとっても、購入して損はない一冊だと思います。 絶対買い!! これまでに発売されたD&Dの追加ルールは、どちらかというとDMの側から働きかけて使うものが多かった。しかし、このルールはプレイヤーが積極的に活用していけるものになっている。プレイヤーの選択肢が広がるということは、それだけプレイにも幅が広がるということである。DMはもちろんPLの方が買っても満足のいく1冊です。是非、プレイに取り入れてみてください。
ダンジョンの成り立ち、変化、そして現在がシナリオの中で表現され、生きている世界の一部であるダンジョンをプレイヤーに感じさせてくれるでしょう。D&Dの特徴とも言える、多様な罠や様々なモンスターがこのシナリオの特徴ですが、それぞれの戦術や対応がきちんと書いてある点がマスタリングの参考になります。
馴染み始めた敵でも、地形と戦術によっては恐るべき敵に変化します。また、プレイヤーの側もただ力押しで突っ込むのではなく、装備を調え、情報収集を行い、機転を利かせ、そして時には退く勇気を持つことも必要になるかも知れません。
さらに、冒険への導入、その後の冒険へ繋げるためのいくつかのアドバイスも用意されており、ダンジョンの攻略がキャラクター達にとってどのような意味を持つのか、ということも含めて、今後に繋げられるようになっています。全体として、D&Dの魅力が詰まったシナリオだと思います。値段はやや高めですが私自身は非常に満足しております。 かなり楽しめますRPG自体はほんの少し経験はあるけどD&D3rdは初めてという皆さんに集まって頂いて遊び始めました。オレンジの箱に入ったアドベンチャーゲームを無事終えて、はれてレベル3になったキャラクターの皆さん用にと私が手にしたのがこのモジュールです。
まず第1印象は、さすがオフィシャルだということです。とにかくマスターにとっても、プレイヤーにとってもプレイしやすい様にという工夫があちこちにしてくれてあります。カラーでこそありませんが、マップがすごくきれいです。残念ながら番号やエンカウントキーが入ってしまっているため、拡大コピーしてそのまま使うというのは無理がありますが、かなりうまく出来ているマップはマッパーが思わず「このマップを完成させたいからこっち行って見ようよ。」などと言ってくれるほどです。シナリオは典型的なダンジョンハックものではありますが、ひたすら単調な作業を繰り返すことの無いようにうまくモンスターが配置されており、今回の私達のような初心者プレイヤーパーティーにとっても十分楽しめる展開になっています。
さてマスターサイドからですが、そのモンスターの記述がかなり親切です。本文中にはモンスターのタクティクス(作戦行動)およびhpが書かれ、巻末に普通のモンスターと名前を持ったモンスターの詳細がアルファベット順に書かれているのですが、これが結構使いやすいことをプレイ中に感じました。できればフェイスデータ(マップ上に占める大きさ)とリーチデータ(攻撃の届く範囲)も載せてくれたらもっと使いやすかったです。先ほども書いたようにシナリオがかなり洗練されており、ストレス無く遊べる仕上がりになっています。星ひとつ落としたのは、様々なチェックのDCの数値がプレイ中いまいち見つけにくかったところです。
ところで本書のタイトルからは「フォーゴトンレルム専用」との印象を受けるかもしれませんが、実際にはそのほとんどはグレイホークなどでも特に問題なく投入できます。その一方でモンスターそれぞれに「レルムでは」という項目を設けてレルムにおける立場、状況等の設定を説明してあります。これによりフォーゴトンレルムの世界をより詳しく知ることもでき、レルムで使えば面白さも倍増でしょう。
本来本書は3eの為の本ですが、日本語版では特別に3.5eに使う為の修正が巻末に収録されており、3.5eのユーザーの方でも安心して使用できるでしょう。(またあわせて「フォーゴトンレルムワールドガイド」のモンスター用の修正もあります)
新たなモンスターを求めるDMの方、こっそりDMの先回りして対策を立てたいPLの方の他、フォーゴトンレルムの世界をさらに知りたい方などにも本書は価値ある一冊でしょう。
こいつをチェックしないと今年の夏は迎えられないと、自信をもって推奨しよう。
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